- 2008年4月 6日 12:56
- 本
4月11日にいよいよ、
立川談春氏の自伝的エッセイが発売されます。
en-taxi連載時には『談春のセイシュン』としていたタイトルも、
『赤めだか』という趣きのあるものになりました。
このエントリーにも書いてたけど、
en-taxi誌での連載を欠かさず読んでいたので
発売を前にして内容はだいたい掴んでます。
そんでもって断言するけど、
この本は、はっきりいってものすごいよ!

これは、ある落ちこぼれた青年が、
成り行きに任せて落語家になるという話。
その青年が叩いた門が、
あの「立川一門」だったというところに全てが始まる。
はじめは縁と呼ぶしかないものだが、
いつしかその縁/偶然が、青年の生き方を大きく変えていく。
あまりに偉大な談志(イエモト)の存在。
立川談志って、何であんなに偉そうなの?
なんて素朴な疑問。それはこの本を読めば分かる。
そして、この本の読者は、
たとえ彼の高座を一度も見たことがなくても、
談春が卓越した何かをもっていることを知ることになる。
それは言ってしまえば、感性だ。
生きること、あるいはこれまで生きてきたこと、
--それは「これまでに目にしたこと」と言い換えてもいい--の機微を
ここまでつぶさにコトバにできる人は、落語界を見渡しても、
いや、数多いる文筆家を挙げても、そう見つからないだろう。
リリー・フランキー『東京タワー』の衝撃を超える、、、は
確かに言い過ぎかもしれないけど、文章の毛色も違うし。
だけど、それに勝るとも劣らない、だらしない青春と情けない生き様。
そしてひとりの人間のあまりに純粋な信仰が、はっきりと記録されています。
僕は正直、この本で談春のファンが増えるのが少し怖い。
いや、でも、落語に興味のない人にこそ、ぜひ読んでほしい一冊!